- 探偵と弁護士との違いは?
- 探偵と弁護士との関係性は?
- 弁護士に探偵を紹介してもらってもいい?
- 依頼先は探偵?弁護士?どっち?
この記事ではこのような疑問、悩みにお応えします。
浮気のことで悩んでいるとき、相談、依頼先として思い浮かぶ専門家が探偵、あるいは弁護士ではないでしょうか?しかし、探偵と弁護士が何を、どこまでしてくれるのかわからず、どちらに相談、依頼すべきかにつまづいている方もおられると思います。
そこで、この記事では、探偵と弁護士との違いや関係性、相談、依頼先として探偵か弁護士かで迷った場合の判断基準などについて解説していきたいと思います。
探偵と弁護士との違い
まずは、探偵と弁護士との違いをみていきましょう。
探偵がやってくれること
探偵は、自身の脚や耳、目などを使って、配偶者や浮気相手の行動を尾行し、浮気現場に張り込んだりしながら浮気の証拠を集めたり、浮気相手の素性を調べたりします。非難をおそれずにいうならば、「泥臭い仕事」をするのが探偵です。
弁護士がやってくれること
一方、探偵が集めた証拠や情報をもとに依頼者の代わりに相手と交渉したり、裁判を提起するなどの法的措置をとるのが弁護士です。探偵のような「泥臭い仕事」はしませんが、自らの権限にもとづいて浮気相手の住所を調査することはできます。
探偵と弁護士とは切っても切れない関係
探偵は弁護士が交渉や裁判で使う証拠や情報を集め、弁護士は探偵が集めた証拠や情報を使って交渉や裁判をするという関係にあり、探偵と弁護士は切っても切れない関係にあるといっても過言ではありません。
そのため、近年は、弁護士との提携を売りにしている探偵が多いのが実情です。探偵に対してはどちらかといえばいいイメージを抱いていない人が多い中、弁護士と提携していることを打ち出すだけで事務所の信用度がアップするというメリットが探偵にはあるからです。
しかし、ここで注意が必要なのは、弁護士との提携をうたっていても、実際には真の意味で提携しておらず、単に依頼者に弁護士を紹介するだけが提携だとする探偵もいることです。中には「弁護士提携」、「弁護士推奨」などというワードを客引き文句としている悪徳な探偵もいますので注意が必要です。
もし、相談、依頼する探偵を探す際に弁護士との提携を重要視する場合は、ALG探偵社のような弁護士法人グループ企業や響(ひびき)・Agentのような弁護士自信が事務所の代表者である探偵に相談、依頼してみることも一つの方法です。
「弁護士が紹介する探偵=いい探偵」ではない
探偵と弁護士との関係で注意が必要なその他の注意点としては、弁護士が紹介する探偵が必ずしもあなたに合った探偵ではないということです。浮気問題でお困りの方の中には、弁護士が紹介する探偵なら安心だと思って、弁護士に探偵を紹介してもらおうとする方がおられますが注意が必要です。
弁護士とひとことで言っても、探偵のことをどこまで熟知しているのかは個人差があります。普段から頻繁に探偵と付き合いがある弁護士であれば、付き合いのあった探偵の中から「コレ」という探偵を紹介してくれるかもしれませんが、さほど付き合いがない弁護士だと過去につきあいのあった探偵を紹介されるくらいかもしれません(そもそも、トラブルを避けるために、紹介してくれない可能性もあります)。
また、そもそも弁護士と依頼者とで探偵に対する評価の仕方が異なることも要因の一つです。弁護士は質の高い証拠や情報を集めた探偵、すなわち調査力の高い探偵をいい探偵と評価するのに対し、依頼者はどちらかといえばできるだけ安価で依頼を引き受けてくれる探偵をいい探偵だと評価しがちです。
探偵探しで最も重要なことは、ご自分の目と耳で情報を集めることです。できれば直接事務所に足を運んで担当者と直接面談し、疑問点、不安点を解消してから依頼することが理想です。紹介する人が弁護士であれば知人であれ、第三者の情報に惑わされることなく、ご自分で見たこと聞いたことを大切にするようにしてください。
浮気調査の依頼先は探偵?弁護士?
では、以上の探偵と弁護士との違いを踏まえた上で、ここからは依頼先として探偵か弁護士かで迷った場合、どういう基準でどういう選択をすればいいのかみていきましょう。
探偵にだけ依頼すればいいケース
まず、探偵にだけ依頼すればいいケースとは、とにかく浮気の証拠を集めて欲しいけど、配偶者と浮気相手との交渉は自分で行う、という場合です。
浮気の証拠集めに関しては弁護士よりも探偵の方がプロですから、浮気の証拠集めに関しては探偵に依頼しましょう。一方、弁護士は代理人として相手と交渉することができますが、自分で交渉を行うという場合はあえて弁護士に依頼する必要はないでしょう。
もっとも、相手(特に、浮気相手)との直接交渉には大きな負担が伴いますし、状況によっては話し合いがこじれる可能性もあります。自分で交渉を行うのか、弁護士に依頼するのかは慎重に見極める必要があります。
弁護士にだけ依頼すればいいケース
次に、弁護士にだけ依頼すればいいケースとは、すでに探偵に依頼して証拠を集めているか、ご自分で証拠を集めている場合です。
ただし、その証拠とは相手に浮気を認めさせることができる程度の質の高い証拠であることが前提です。質の低い証拠では、弁護士であっても相手に浮気を認めされることができず、慰謝料の支払い等の目的を達成することができません。
もし、今現在いくつか証拠を手元にお持ちの場合は弁護士に相談し、弁護士に依頼できる状態なのか、それともまだまだ証拠が足りず、証拠集めが必要なのか判断してもらうとよいでしょう。
探偵にも弁護士にも依頼すべきケース
探偵にも弁護士にも相談すべきケースとは次の場合です。
一から自分で行う余裕や自信がない
まず、一から浮気の証拠集めや相手との交渉を行う精神的・時間的余裕や自信がない、という場合です。
浮気の証拠を見るのが怖い、浮気によるショックが大きい、相手の顔を見るのも嫌、そういう思いから、自分で証拠集めすることや相手と交渉することができないという方も中にはおられると思います。
そうした場合は探偵や弁護士に依頼すべきです。探偵があなたの代わりに浮気の証拠を集めてくれます。また、弁護士による対応が必要な場合は、探偵から弁護士にスムーズに橋渡ししてくれる探偵を選んでおくとよいでしょう。
離婚や慰謝料請求の話し合いをスムーズに進めたい
次に、離婚や慰謝料請求の話し合いをスムーズに進めたい、という場合です。
離婚や慰謝料請求する際の話し合いは、話し合い自体が難しいか、話し合いが難航することが多いに想定されます。そのため、話し合いをよりスムーズに進めるには弁護士の力を借りる必要があります。
一方、弁護士が法的な話し合いを有利に進めるには、浮気の証拠という武器をもっておく必要があります。そして、浮気の証拠を集めるには探偵の力を借りる必要があります。
早期に決着を図りたい
最後に、早期に慰謝料請求などの問題をはやく片付けたい、という場合です。
自分で行う証拠集めにはマンパワーの点からも限界があります。一方、探偵は証拠集めのプロですし、依頼先によってはチームで調査してくれますから、より迅速に証拠を集めることが可能です。
また、自分で話し合いを進めようとしても、そもそも相手が話し合いのテーブルについてくれない可能性があり、いつまでも話し合いができない状態が続いてしまう可能性があります。弁護士に依頼すれば、まずは相手を話し合いのテーブルにつかせることが可能です。
まとめ
浮気調査における探偵と弁護士との違いは、探偵は浮気の証拠を集めることを専門とするのに対し、弁護士は探偵が集めた証拠を活用して、依頼者の代わりに相手と交渉したり、裁判を進めたりすることができる、という点です。
離婚や慰謝料請求などの法的トラブルを解決する上では探偵と弁護士は切っても切れない関係にあります。近年は、弁護士と提携していることを強みとして打ち出している事務所も多くあります。ただ、真の意味で「提携」しているのかはしっかりと見極める必要があります。
浮気のことで探偵に相談、依頼すべきか、弁護士に相談、依頼すべきか迷ったら、本文でご紹介した基準を参考にしてみるとよろhしいかと思います。