不倫相手に書面で慰謝料請求したいけど、
- 慰謝料請求書の書き方がわからない
- 送り方がわからない
- 内容証明の使い方がわからない
- 送った後の対処法がわからない
この記事はこのような疑問、お悩みにお応えする内容となっています。
不倫相手に慰謝料請求する方法(※)としては、大きく①口頭(直接、電話)で請求する方法と②請求したことが形(メール、書面)に残る方法があります。このうち②の書面は内容証明で送ることをおすすめします。
そこで、今回は、慰謝料請求書の書き方や内容証明郵便制度の内容、請求書の送り方や送った後の対処法について詳しく解説していきたいと思います。
※別居・離婚した配偶者に対して慰謝料請求する場合も同様の方法をとりますが、この記事では不倫相手に慰謝料請求することを前提に話を進めていきます。
不倫の慰謝料請求書の書き方【例文付き】
それでは、さっそく不倫の慰謝料請求書の書き方について解説していきます。はじめに慰謝料請求書の全体を把握していただき、その後に、各項目について詳しく解説します。
【慰謝料請求書(例文)】
令和●年●月●日(①)
通知書(②)
(③)●●(都道府県)●●市(区)●●(町)●●丁目●●番地
●●マンション●●号室
●●●● 殿
記
私(以下「通知人」という。)は、✕✕✕✕の妻(又は夫)である〇〇〇〇といいます(④)。
通知人は、夫(又は妻)である✕✕✕✕の不貞行為を疑い、調査したところ、貴殿が✕✕✕✕と継続して不貞関係を持ち続けていたことが判明しました(⑤)。
貴殿の行為によって、通知人と✕✕✕✕との婚姻関係は破綻に追い込まれ、通知人はそれによって多大な精神的苦痛を被りました(⑥)。
貴殿の行為は、民法709条の不法行為に該当します(⑦)。
よって、通知人は、貴殿に対し、不貞行為にかかる慰謝料として、金◎◎◎万円の支払いを請求いたします(⑧)。
つきましては、本通知書を受領した後2週間以内に、上記金銭を以下の口座にお振込みください。振込手数料は、貴殿で負担してください(⑨)。
【振込先】
金融機関:◎◎銀行◎◎支店
口座種別:普通
口座番号:◎◎◎◎◎◎◎
名 義 人:〇〇〇〇〇〇〇
なお、上記期間内に全額の振込みがない場合は、やむなく法的手続きを進めさせていただきます。よろしくお願いいたします(⑩)。
(⑪)●●(都道府県)●●市(区)●●(町)●●丁目●●番地
●●マンション●●号室
〇〇〇〇 ㊞
以上
①日付
日付は慰謝料請求書を作成した日ではなく、発送する日を書きましょう。
②タイトル
メジャーなタイトルは「通知書」ですが、ほかにも「ご連絡」、「不貞慰謝料請求書」と書くこともあります。いずれのタイトルでも内容の効力に差はさりません。
③不倫相手の住所、氏名
慰謝料請求書を誰に送るのかを明確にする意味で氏名のほか住所も書きます(住所を把握している場合)。送り先を住所以外にする場合は住所に代えて生年月日を書くこともあります。
④あなたと配偶者との関係
また、慰謝料請求書の送り主が誰なのかも明確にする必要があります。なお、送り主を「通知人」と呼称します。
⑤不貞の事実等
最低でも、不倫相手が配偶者と不貞関係をもったことは書きましょう。不貞関係にあることが慰謝料請求の条件だからです。例文では、不倫相手に心理的プレッシャーをかけるために調査したことを明らかにしていますが、明らかにしたくない場合は単に、
「貴殿は、××××と継続して不貞関係を持ち続けていました。」
などと書くのも一案です。
なお、慰謝料請求書を送る段階で不貞の事実(不貞の期間など)を詳細に書きすぎると、不倫相手にあなたが把握している情報を開示することになり、不倫相手に様々な言い逃れをさせることにもつながりかねません。
まずは、不貞関係を認めるか否かを確認し、認める場合には、話し合い等を通じて徐々に詳細を明らかにしていくというスタンスでいた方がよいでしょう。
⑥不貞による被害の内容
不貞によってどういう被害を被ったのかを書きます。例文のほかにも、不貞により「別居に至った」、「家事・育児に協力してくれなかった」、「うつ病を患った」、「休職せざるを得なかった」など、不倫慰謝料の増額事由となる事実を簡潔に書きましょう。
⑦不貞が不法行為にあたること
必須ではありませんが、不倫相手に請求の根拠・正当性をわかってもらいたい場合、不倫相手に法的根拠のある支払義務があることを認識させたい場合には書いておくとよいです。
⑧慰謝料の額
不倫慰謝料の額は50万円~300万円が相場と言われていますが、話し合いの段階では自由に設定できます。ただし、あまりに高額な金額だと不倫相手の反感を買いトラブルとなる可能性もありますので、減額交渉されることを見越して現実に払えそうな金額よりも少し高めの金額を設定するとよいでしょう。
⑩支払方法、支払期限
慰謝料の支払方法は口座振り込みとし、振込先の口座の情報を書きましょう。支払期限は自由に設定できますが、2週間と設定することが多いです。
⑪慰謝料を支払わない場合の措置
不倫相手に心理的プレッシャーをかけて慰謝料の支払いをうながすため、期限までに慰謝料を支払わない場合の措置を書いておきます。
⑫あなたの氏名、住所、押印
最後にあなたの氏名を記載します。住所は必須ではありません。不倫相手に住所を知られたくない場合は書く必要はありません(ただし、書かないことで揉める可能性はあります)。印鑑も必須ではありません。慰謝料請求書を内容証明で送る場合でも同様です。
不倫の慰謝料請求書【テンプレート】
慰謝料請求書(通知書)
慰謝料請求書のテンプレートです。なお、慰謝料請求書に書く内容は個別のケースによって異なります。テンプレートをそのまま使うと、あとで取り返しのつかない事態へと発展してしまう可能性もあります。
テンプレートはあくまで参考程度にとどめ、個別のケースに沿った慰謝料請求書を作るよう心がけてください。作り方に迷った場合は弁護士などの専門家に相談してみましょう。
不倫の慰謝料請求書の送り方~内容証明のメリット
作成した慰謝料請求書は内容証明で送ることをおすすめします。内容証明とは、いつ、どんな内容の文書が、誰から誰に郵送されたかを郵便局側が証明してくれる制度のことです。ここでは、なぜ慰謝料請求書を内容証明で送ることがおすすめなのかをみていきましょう。
言った・言わないのトラブルを防止できる
まず、言った・言わないのトラブルを防止できることです。
内容証明を使うと、慰謝料請求書は配達員から不倫相手に直接手渡されます。また、万が一、不倫相手が中身を開封しなくても、不倫相手に渡りさえすれば不倫相手に内容が伝わったものとされるのです。伝えた内容は郵便局が証明してくれますから、言った・言わないのトラブルも防止できます。
心理的なプレッシャーをかけることができる
次に、不倫相手に心理的なプレッシャーをかけることができることです。
多くの方が、普段、内容証明を受け取る機会はそうそうないと思いますから、内容証明の見た目や慰謝料請求書の内容から、不倫相手に「大変なことをしてしまった」というプレッシャーを与えることができます。心理的なプレッシャーをかけることで話し合いをスムーズに運び、満足のいく結果を得られやすくなります。
時効の完成を猶予できる
最後に、時効の完成を猶予できることです。
時効の完成の猶予とは時効の完成を延長することです。不倫相手に対する慰謝料請求の時効期間は「あなたが配偶者と不倫相手の肉体関係の事実(不貞)と不倫相手を知った日から3年」です。
期間が経過して時効が完成すると慰謝料請求できません(※1)。ただ、この3年が経過する前に不倫相手に内容証明を送れば、内容証明が配達された日(※2)の翌日から起算して6カ月間は時効が完成しません。つまり、時効完成が延長されるというわけです。
※1 時効を完成させるためには単に期間が経過したことだけでは足りず、不倫相手が「時効が完成したため慰謝料を支払わない」という意思表示(時効の援用)を行う必要があります。
※2 内容証明は配達証明付きで送ります。内容証明が配達された日は、郵送で受け取る配達証明書で確認できます。
不倫の慰謝料請求書を内容証明で送る手順
それではここからは、慰謝料請求書を内容証明で送る手順をみていきましょう。
①慰謝料請求書を作成する
まずは、これまで解説してきたことを参考にして慰謝料請求書を作成してみましょう。作成方法は内容証明の手続きを郵便局で行うか、インターネット上(e内容証明)で行うかで異なります。
郵便局で手続きする場合
郵便局で手続きする場合は手書きまたはパソコンで作成します。手書きで書く場合は消えないボールペンを使ってください。用紙の材質、種類に決まりはありませんが、5年間の保存期間に耐えうるものである必要があります。マス目なしの用紙でも大丈夫です。なお、謄本には文字数等の制限が設けられていますので注意が必要です。
慰謝料請求書は同じ内容のものを3部(1部原本(内容文書)、2部謄本)作成します。原本は不倫相手に郵送する用、2部の謄本のうち1部は郵便局が保管する用、もう1部はあなた用です。謄本は原本をコピーしたものでかまいません。謄本が2部以上わたるときは、ページとページの間に契印を押す必要があります。
参照:内容証明 ご利用の条件等|郵便局 /内容証明の謄本の作成方法等を教えてください | 郵便局
e内容証明で手続きする場合
一方、e内容証明で手続きする場合はパソコンなどの電子機器で作成する必要があります。使うファイルは「Wordファイル」と指定されています。文字のサイズやレイアウトなどの細かいルールが設定されている点も郵便局で手続きする場合と同様です。
もっとも、謄本を用意したり、契印を押したりする手間が省けます。また、後述するように、わざわざ郵便局へ足を運ばなくてもよいこと、24時間手続きが行えることもメリットです。
参照:e内容証明 | 日本郵便
②お金を準備する
慰謝料請求書を作ったら、必要なお金を準備します。以下のとおり、郵便局で手続きする方法とe内容証明とで若干利用料金が異なります。一枚あたりの文字数が多い場合はe内容証明の方がお得になります。
郵便局で手続き | e内容証明 | |
基本料金 | 84円 | 84円 |
加算料金(一般書留) | 435円 | 435円 |
加算料金(内容証明) | 440円(※2P以降1Pにつき260円) |
382円(※2P以降1Pにつき360円(5Pまで)) |
配達証明㊟ | 320円 | 320円 |
㊟内容証明を送る際は、不倫相手に内容証明が配達されたこと証明する「配達証明」付きの内容証明で送りましょう。
③発送手続きをする
慰謝料請求書の作成を終え、必要なお金をそろえたら発送手続きを行います。発送手続きも、郵便局で手続きを行うかe内容証明で行うかで異なります。
郵便局で手続きする場合
郵便局で手続きする場合は次のものをもっていきます。なお、郵便局によって内容証明の手続きが行えるところと行えないところがありますので、あらかじめ確認してから行くようにしてください。
■ 慰謝料請求書3部
■ 封筒
※受取人の住所・氏名を記載する。封はしない。
※あなたの住所を知られたくない場合は、
- 弁護士、行政書士に依頼して、事務所の住所、事務所名を書いてもらう
- 「〇〇郵便局留 〇〇行」と書く
などの方法があります。
■ 印鑑
■ お金(郵便料金)
郵便局に着いたら、備え付けの「書留郵便物受領書」に必要事項を記入して慰謝料請求書、封筒とともに窓口に提出します。郵便局が受け付けると認証司がルールにしたがって記載されているかチェックします。
問題がなければ、郵便局員の目の前で原本を封筒に入れて封を閉じ、郵便局員に渡します。その後、会計を済ませ、郵便局員から謄本1部と問い合わせ番号が記載された「書留郵便物受領書」を受け取れば手続き完了です。
e内容証明で手続きする場合
一方、e内容証明で手続きする場合は、パソコンなどの電子機器で手続きを済ませることができます。あからじめ用意するものはWordファイルの慰謝料請求書のみです。郵便局まで足を運ぶ必要がありません。また、24時間いつでも手続きできます。
手続きは専用サイトにログインする必要があります。専用サイトにログインするにはコチラから利用登録が必要です。手続きの流れのおおまかなイメージは以下のとおりです。
引用:e内容証明 | 日本郵政
➃配達状況を確認する
その後は、郵便局の「郵便追跡サービス」で配達状況を確認しましょう。不倫相手が慰謝料請求書を受け取った場合は、後日ご自宅に送られてくる「郵便物等配達証明書」で不倫相手に配達されたことを確認しましょう。配達証明書は、不倫相手が慰謝料請求書を受け取ったことを証明する証拠になりますので、謄本などとともに大切に保管しておきましょう。
不倫の慰謝料請求書の送り先と注意点
慰謝料請求書の送り先としては次の3つが考えられます。送り先の選択を間違えると思わぬトラブルとなる可能性があります。注意点等をよく把握して、状況に応じて使いわけるようにしてください。不倫相手とコンタクトを取れる場合は、不倫相手に希望を聞いてから送った方が安心です。
住所
まず、不倫相手の住所です。
不倫相手が独身で一人暮らしの場合、(不倫相手の)配偶者と別居している場合、配偶者が不倫の事実を知っている場合に選択されることが多いです。もっとも、不倫相手の住所を把握していることが前提となります。
不倫相手が配偶者に不倫の事実をバレることをおそれている場合に住所に送ってしまうと、不倫相手から反感を買い、その後の交渉を難しくしてしまいますので注意が必要です。
勤務先
次に、不倫相手の勤務先です。
職場内不倫の場合、不倫相手の勤務先は知っている場合、(不倫相手の)配偶者が不倫の事実を知らない場合に選択されることが多いです。もっとも、勤務先の同僚や上司に不倫の事実が知れ渡ると名誉棄損で訴えられる可能性がありますので注意が必要です。勤務先に送る場合は次の工夫をするとよいです。
封筒に「気付」、「親展」を書く
まず、「〇〇(都道府県)〇〇(市区町村)〇〇町〇〇〇番地〇〇 〇〇〇〇株式会社 気付 〇〇〇〇殿 親展」などと、封筒に気付と親展を書く方法です。
気付とは、本人以外の人が郵便物を手にした場合に、「郵便物を本人に確実に渡して欲してください」というお願いのメッセージのようなものです。親展は、本人以外の人が郵便物を開封してはいけない郵便物であることを示すメッセージです。
郵便局(「局留め」または「私書箱」)
最後に、不倫相手が希望する郵便局です。
局留めは、郵便局宛に慰謝料請求書を送る方法です。封筒には「郵便局の郵便番号」、「〇〇郵便局留」、「不倫相手の住所・氏名」を書きます。
引用:郵便局留・郵便私書箱 | 日本郵政株式会社
一方、私書箱は、不倫相手が郵便局に設置する私書箱宛に慰謝料請求書を送る方法です。封筒には「郵便局の郵便番号」、「〇〇郵便局郵便私書箱第●●●●号」、「不倫相手の氏名」を書きます。
いずれの方法でも不倫相手が郵便局に郵便物を取りに行く必要があります。局留めでは、郵便局から不倫相手に郵便物が配達された旨の知らせは行きませんので、あらかじめ不倫相手に慰謝料請求書を送った旨を伝えておく必要があります。私書箱は不倫相手が設置していなければ使うことができませんし、私書箱の番号を教えてもらう必要があります。いずれにしても、不倫相手とコンタクトがとれることが利用の条件となります。
【ケース別】不倫の慰謝料請求書を送った後の対応
不倫相手に慰謝料請求書を送り、不倫相手が受け取ったことを確認した後は不倫相手からの反応を待ちます。その後の対応は、不倫相手の反応しだいで変える必要があります。
請求内容を認めた場合
不倫相手があなたの請求内容を認める場合は不倫相手との話し合いの準備を進めます。不倫相手が請求内容を認める場合に備えて誓約書、あるいは示談書を作っておき、話し合いの場所やボイスレコーダーなどを準備します。話し合いの準備が整ったら、タイミング、切り出し方を考えて、話し合いを切り出します。
反応がない場合
慰謝料請求書は受け取っているものの反応がない場合は焦らず回答を待ちましょう。設定した期限内に反応がないことはよくあることです。不倫相手にも何らかの事情や考えがあって回答できないでいるものと思われます。
ここで何度も同じ内容の書面を送ったり、内容を変えた書面を送ると効果がないどころか逆効果となってしまう可能性があります。いくら待っても反応がない場合は民事調停を申し立てるか、いきなり訴訟を提起することを検討しましょう。
不貞等を否認された場合
まずは、不倫相手が何を争おうとしているのか(不貞関係なのか、故意なのか、あるいはその両方なのかなど)を明らかにしましょう。不倫相手の主張によって、あなたがすべき主張も異なります。否認内容が不明確な場合は、明らかにするよう求めましょう。
争点を明らかにした後は、話し合いでの解決を試みます。話し合いでは不倫相手の自白を促します。話し合いで不倫相手に証拠を見せるかどうかはケースにより異なります。自分で対応できそうにない場合は、はやめに弁護士に相談した方がよいでしょう。
慰謝料の減額・分割を主張された場合
慰謝料の減額を主張された場合は、減額に応じるのではなく分割を認めることを提案してみることも一つの方法です。安易に減額に応じると、その後、要求がエスカレートする可能性がありますので注意が必要です。
分割で合意できる場合は、回収不能を防止する観点から、一回の支払金額を多く、支払い回数は少なくなるように調整しましょう。分割に応じる代わりに「強制執行認諾付き公正証書(※)」の作成を提案してみることも一つの方法です。
※将来、不倫相手が慰謝料の支払いを怠った場合に、不倫相手の財産(給料など)を差し押さえられてもかまわない、という不倫相手の承諾を盛り込んだ公正証書。作成するには不倫相手の同意が必要で、代理人に依頼した場合を除き、不倫相手と一緒に公正証書にサインする必要があります。
内容証明が返送されてきた場合
内容証明が返送されるのは次の場合が考えられます。
■ 不倫相手が内容証明の受取を拒否した
➡ 受け取り拒否
■ 封筒に記載した住所に不倫相手が住んでいなかった
➡ 宛所に尋ね当たらず、転居先不明
まず、受け取り拒否の場合は、「特定記録郵便」で請求書面を郵送します。特定記録郵便は配達員が浮気相手の郵便ポストに書面を投函し、かつ、郵便局が、書面を投函(配達)したことを証明してくれるサービスです。ただし、内容証明と併用することができません。そこで、後でどの書面を送ったのか証明するためにも、送った書面のコピーを取っておきましょう。
次に、宛所に尋ね当たらず、転居先不明の場合は、不倫相手の現在の住所を調べなおして改めて内容証明を送るという方法が基本的な対応となります。なお、個人で不倫相手の住所を調べることには限界があります。お困りの場合は弁護士や探偵に相談してみましょう。
内容証明の効果を高めるには弁護士に相談、依頼も
前述のとおり、慰謝料請求書を内容証明を送ったとしても、必ずしも不倫相手からあなたが期待しているとおりの反応を得られるわけではありません。そこで、慰謝料請求書を内容証明で送りたい場合は、弁護士に相談、依頼することをおすすめします。
あなたから依頼を受けた弁護士は、あなたの代わりに不倫相手と交渉することができますので、不倫相手との交渉を見据えた慰謝料請求書を作成してくれます。また、弁護士名義で慰謝料請求書を作成することができ、不倫相手から何かしらの反応を得ることも期待できます。不倫相手と直接交渉しなくてよいのも大きなメリットです。
デメリットは費用が高額な点です。少しでも費用を安く抑えたい場合は、慰謝料請求書の作成だけでも引き受けてくれる弁護士に依頼するのも一つの方法です。ただし、慰謝料請求書の作成のみであれば、行政書士に依頼することも可能です。費用は弁護士よりも安い傾向にあります。
まとめ
不倫相手に書面で慰謝料請求したい場合は、慰謝料請求書を作成し内容証明で不倫相手に送ることをおすすめします。慰謝料請求書の送り先は「不倫相手の住所」、「勤務先」、「郵便局」があります。トラブルとならないよう慎重に検討して選択しましょう。
慰謝料請求書を送った後は、不倫相手の反応により対応が異なります。必ずしも不倫相手が期待している反応を示すとは限りませんので、内容証明の効果を高めるには、慰謝料請求書を作る段階から専門家(特に、弁護士)に相談することも検討しましょう。